英文の手紙の形式
・・・・・英文の手紙の形式
姉妹都市を訪問した際に、歓待していただいた礼状を、市長名で先方の市長宛に送りたい。どのような形式で書く必要があるか。
特別なスタイルは必要ではなく、通常の英文書簡の書き方で十分です。主な留意点は以下の通りです。
(1)日付
アメリカ式は、August 6, 1996または、August 6th, 1996のように書き、イギリス式は、 6 August 1996または 6th August 1996のように書きます。数字の羅列(8/6/1996)は紛らわしいので避けた方が無難です。
(2)宛先
左上に記すのが一般的ですが、左下のこともあります。相手の名前と肩書き(住所)を書きますが、書き方は封筒の宛名と一致させます。市長の場合、The Honorable(フル・ネーム)(アメリカ式)、The Honourable Mr.(フル・ネーム)(イギリス式)という敬称を使います。
(例)The Honorable John Quincy Doe
Mayor of (New Park City )
(住所)
(3)起句
市長の場合、起句は Dear Mayor Doe のように書きます。
(4)本文
タイプは普通シングル・スペースで、パラグラフ間はダブル・スペースにします。また、スタイルは大きく分けて、ブロック・スタイル(すべての行を左端から揃えて始める)と、インデント・スタイル(各パラグラフを左端から引き込んで始める)があります。
本文の中身は、自由に筆を振るってよいのですが、一般的な留意点は以下の通りです。
○日本語の手紙と違って時候の挨拶は必要なく、単刀直入に用件に入る。
○“I”を乱発する手紙を避ける(日本語の手紙でも、私がどうしたこうした、とばかり書かれたのでは読む側がうんざりする)。
(5)結句
日本語の「敬具」、「草々」等に対応する言葉です。必ずコンマを付し、最初の文字だけ大文字にし、他は小文字で書きます。
最も一般的に使われているのは、Sincerely yours ,(アメリカ式)、Yours Sincerely ,(イギリス式)です。その他、Truly yours , Yours truly , もよく使われます。その他の例は図2の通りです。
(6)署名
手紙には必ず個人の署名が必要です。署名欄は、結句の下に、名前と肩書きをタイプで打っておき、この結句とタイプされた名前の間に署名します。
■図2
結句の例 | 対応する起句 |
Sincerely, | . |
Yours Sincerely, | . |
Sincerely yours, | . |
Yours very sincerely, | Dear Mr.Smith |
Very sincerely yours, | . |
Truly, | . |
Yours truly, | . |
Truly yours, | Dear Sirs |
Yours very truly, | Dear Mr.Smith |
Very truly yours, | . |
Faithfully, | . |
Yours faithfully, | Dear Sir, |
Faithfully yours, | Dear Madam, |
Respectfully, | 上司に対して 雇われ人から雇主へ 商売人から顧客へ 大統領、高僧、高官に対して |
Yours respectfully, | |
Respectfully yours, | |
Yours very respectfully, | |
Very respectfully yours, |
Mayor of New Park City
City Hall
New Park,Illinois 60623
U.S.A
Dear Mayor Doe,
I look forward to working closely with you for further strengthening our sister-city relationship in the future. Finally,may I wish you every success in your endevors on behalf of the prosperity of the people of the city of New Park.
Taro yamada
Mayor of Nippon City