公益社団法人 北海道国際交流・協力総合センター
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Hokkaido International Exchange and Cooperation Center
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北海道国際情報ネットワーク
インドネシア政府招請FAMトリップ現地報告 第2回 (10月6日バリ島)
ハイエック調査研究部 森内壮夫
※事業主催者からのFAMトリップに関するビジュアルイメージを多用するようとの要望を受け、写真を多く使用しておりますことをご了承ください。
10月6日~8日はバリ島でプログラムが行われた。バリ島はジャカルタがあるジャワ島の東に位置し、人口320万人・面積5,600㌔平米の島。イスラム教を国教とするインドネシアの中で住民の多くがヒンズー教徒で島の随所にヒンズー寺院やヒンズー芸術のモニュメントが設置されているのが特徴。
1920年代から「最後の楽園」と呼ばれ欧米から大勢の旅行者が訪れ始め、現在はインドネシア随一の観光地として世界中から旅行客を集めており、観光業を中心とする3次産業がが域内GDPの6割以上を占めている。日本からもビジネス以外でインドネシアに旅行する7割以上がバリ島を目指すという統計からも人気の高さが窺うことができる。
【世界地図サイト(版権フリー)より転用】
【画像Googleマップ】
バリ島は、欧米先進国からの裕福な白人系観光客が集まると共に、異教徒であるヒンドゥー教圏であることから、米国同時多発テロ以降2度イスラム過激派の標的となり、多数の死傷者を出した。デンパサール空港で到着直後にWiFiがつながると筆者のスマートフォンにも外務省からの「外務省海外安全ホームページ」にリンクするURLが自動的に送られ、危険情報の確認を促された。インドネシアは全域で「その国・地域への渡航滞在に当たって危険を避けるための特別な注意が必要」とされるレベル1に指定されている。バリでの宿泊先のヒルトン・ガーデン・インでも入館時に厳重なセキュリティチェックが行われ物々しい雰囲気を漂わせている。
初日の午前中はデンパサールに近いブノアで観光とマリンスポーツの体験をした。船底がガラスでできた船で透明度の高い海の海底にいる熱帯魚を観察したり、パンをちぎって海上に放りそれを魚が食べる様子を観察。また、ウミガメの産卵地である同地域で、産卵に適さない地で生まれた卵を回収し、一時的に保護し孵化後約1年間人工的に育て、海に放す活動を行いながら亀の展示を行っているTurtle Islandという保護施設を視察した。マリンスポーツの体験もあり、参加者はパラセーリング(http://www.wlbbasuka.com/parasailing.php)やフライ・フィッシュ(http://www.wlbbasuka.com/fly-fish.php)などを体験した。
昼食でジョコウィ大統領もお気に入りだというDirty Duck Dinerでアヒルの半身揚げのような料理を食べた後、ウルワトゥ寺院を訪問。ウルワトゥ寺院はバリ島南部バドゥン半島の南西部にある、バリ・ヒンドゥー教の寺院で、荒波が打ち付ける屹立した断崖絶壁の真上に寺院が位置し、夕暮れ時に夕日が大変美しいことで有名な観光スポット。また夕日をバックに行われるケチャを観劇。ケチャ (kecak) とは、インドネシアのバリ島で行われる男声合唱のことで呪術的な踊り(サンヒャン)にともなう舞踏劇。30人くらいの屈強な男たちが上半身裸で「ケチャケチャケチャケチャ」と雄たけびを上げる中、劇が繰り広げられていた。
ケチャの動画(You Tube)
Pt.1 https://youtu.be/v0W9cYvCDAw
Pt.2 https://youtu.be/6crD0lZC5Ng
ウルワトゥ寺院を後にし、夕食会場へ。ジンバランという高級ビーチリゾートに案内され、海岸に設置された食事会場でシーフードバーベキューを食しこの日のプログラムは終了した。