公益社団法人 北海道国際交流・協力総合センター
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Hokkaido International Exchange and Cooperation Center
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Hokkaido International Exchange and Cooperation Center (HIECC)
北海道国際情報ネットワーク
インドネシア政府招請FAMトリップ現地報告 第1回 (10月5日デンパサール)
ハイエック調査研究部 森内壮夫
インドネシア政府観光担当省庁からの招請を受け、10月5日~10月11日までの7日間FAMトリップに参加することになった。FAMトリップはFamilialization Tripの略でもともとは「下見旅行」などと訳され、観光地などの誘客促進のため、旅行観光事業者を対象に現地視察をしてもらうツアーを指す。
今回の事業は北海道からインドネシアへの観光客数拡大のために、観光事業者などを招待し旅行商品の企画につなげてもらい北海道からの旅行客を増やそうという試みらしい。
筆者は2014年にインドネシアを訪問し、インドネシアから北海道へのインバウンド旅行客の動向についてJTBやJNTOで取材を行った(HOPPOKEN170号40ページ参照)。そのような経緯から今回「インドネシア旅行の魅力を北海道に発信してほしい」という理由で、招待を受けた。
インドネシア政府は1991年からインバウンド客1,000万人を目指しWonderful Indonesia(1991年当時Visit Indonesia)キャンペーンを行ってきた。2015年は9,723,000人と数値目標達成に8万人届かないという状況であったが、2007年の551万人と比較すると大きな伸びを見せているといえよう。2015年のインドネシア政府は、観光セクターがGDPの4㌫を占めていると発表しており日本の2.3㌫(観光庁発表)と比べるとおよそ2倍の数字だ。インドネシア経済にとって観光セクターの比重は大きい。
Wonderful Indonesia ホームページ
http://www.indonesia.travel/landing
2014年の日本からインドネシアの訪問者数は約49万人で内訳はバリ島デンパサールへのレジャー客とジャカルタへのビジネス客がおおよそ半々とのことである。インドネシア観光省は海外旅行デスティネーションとしてのバリ島の再生、インドネシア中央部の観光素材の開発、インドネシアの生活・文化を観光素材として磨き上げることなどに力を注いでいる。当面は日本人旅行客数を50万人に乗せることを目標とし、中長期的視点で日本人旅行者数を100万人にすることが最終的な目標数値ということである。当初このFAM TRIPにはバリ島の行程が含まれていなかったが、直前で修正され3日間バリ島の観光地・観光商品の体験が追加されたのもバリ島の観光素材再発見を目論んでいることからであろう。
【ワンダフルインドネシアのバナー】
今回のおおまかな旅程は
10月5日 移動(札幌→東京(羽田)→シンガポール→バリ・デンパサール)
10月6日 ブノア、ウルワトゥ、ジンバラン(バリ島)
10月7日 ウブドゥ、タナロット(バリ島)
10月8日 タマン、移動(デンパサール→ジョグジャカルタ)
10月9日 ボロブドゥール、コタグデ(ジョグジャカルタ付近)
10月10日 ジョホール(スルタナテ)、ボコ(ジョグジャカルタ付近)
10月11日 移動(ジョグジャカルタ→バリ島)、ウブドゥ
10月12日 移動(バリ・デンパサール→シンガポール→東京(成田)→札幌)
である。
【バリヒルトン・リゾート・インで行われたレセプションで歓迎の挨拶をするとともにファムトリップの説明をするLilis Fauziahインドネシア観光省国際マーケティング部副局長】
数回に分けハイエックのホームページにて写真でファムトリップの様子を伝えていきたい。