様似町 日高振興局
様似町の紹介
北海道の背骨・日高山脈の南西に位置しています。昆布採取(日高昆布)やさけます定置網漁などの沿岸漁業を主体とし、北海道のなかでは比較的古くから拓けた地域です。町内には、江戸幕府が建立した蝦夷三官寺の一つ「等澍院」があり、その住職記は蝦夷地開拓の歴史を語る貴重な史料として、国の重要文化財に指定されています。
また、日高山脈襟裳国定公園内にある「アポイ岳」は、地下深いマントルが地表に現れてできた「かんらん岩」の山で、そこに咲く高山植物の群落が国の特別天然記念物に指定されています。標高が810mと低いこともあり、アポイ岳には毎年色とりどりの花を求めてたくさんの登山客が訪れます。
2008年(平成20年)には、町全体が「アポイ岳ジオパーク」として、学術的に貴重な地質遺産を見所とする「日本ジオパーク」に認定され、その価値が再認識されています。
様似町の産業
基幹産業は昆布などの漁業ですが、稲作、酪農、馬産なども行っています。
中国との交流
- 1972年に日本で公開された映画「君よ憤怒の河を渉れ」は、1979年に中国版「追捕(zhuibu)」として、中国文化大革命後に初めて中国で公開された外国映画です。北海道日高山脈や、浦河町、様似町、三石町がロケ地となり、当時は、中国で8割の人々が見たとも言われています。この映画をきっかけに北海道の風景と日本の俳優、高倉健・中野良子は、中国でも人気が出ました。
- 2011年、浦河日中友好協会が、様似町で「日中友好料理教室」を開催しました。
駐札幌中国総領事館領事が講師として招かれ、地域住民20人と、タコのチリソースや真ツブの餃子などを作って楽しみました。 - 2012年、北大国際サマースクールin様似が開催され、中国を含む7カ国の学生と北海道大学の学生が様似町を訪れ、自然環境の調査等のほか、町民とも交流を深めました。